太田神社の面
- 指定区分:市指定文化財
- 種別:有(彫)
- 指定日:R7.4.10
- 所在地:曽於市末吉町二之方
大隅町月野に鎮座する太田神社に伝わる面11点(神舞面8点、奉納面3点)です。神舞面はいずれも技量に優れ熟練した彫り師の作であり、うち尉面の一つは著名な面打ち師出目家の一門である出目如見の作です。裏側には如見の印が残ります。当社の神舞面は完全な形で保存されており、かつて当地で神舞が行われていたことを証明し、かつ江戸中期における薩摩藩内の仮面製作技術もうかがえる貴重な仮面です。王面は修験道が盛んであった近世初期に制作されたものと推測されます。阿吽一対の王面は、吊り上がった大きな眉、飛び出した眼球など憤怒の形相をしています。大きな鼻や下顎から突き出した牙などの容貌が岩川八幡神社の弥五郎面と似ており、このような面のイメージが弥五郎どんと結びついたのかもしれません。
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