投谷八幡宮のイチョウ
- 指定区分:市指定文化財
- 種別:天然記念物
- 指定日:R3.3.9
- 所在地:曽於市大隅町大谷
乳根
投谷八幡宮敷地内に所在する大きなイチョウ。
樹齢400年以上と伝わります。市内でも最大級のイチョウで、胸高幹周りは6.5メートル、樹高約27メートル。雌株。南側はウド状になっていますが、樹勢も強く、毎年多くのギンナンが実ります。
幹は乳房のように瘤が垂れ下がり(乳根)、樹皮からは乳のような液がにじみ出ます。また雨季には小さい巻貝が発生し、煎じて飲めば乳がよく出るといわれ、巻貝は小児に与えるとよだれを止めるという言い伝えが残ります。
現在も樹勢は旺盛で、歴史を感じさせる乳根や樹皮は見事です。秋には美しく黄葉し、辺りは黄色の絨毯を敷き詰めたような風景となり、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
投谷八幡宮のイチョウは、当宮の歴史の深さを感じさせ、保存の価値のあるイチョウです。
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